キャリア

無能な上司の下で働くことは、キャリアを考える上で何が問題なのか

無能な上司の下で伸び悩む社員

できない上司はどこにでもいる

だが、できない上司、無能な上司とは一体何なのか?彼らに共通して流れる”無能”の要素とは何なのか?

私が考えるに、それは、「部下に成長の機会を与えることができない」ということだ

この記事を見てくれる多くの人は、無能な上司の被害にあっている部下の人だろう

そんな時に、他の視点から見た上司の資質について語っても仕方がない

無能な上司を考える場合、視点としては3パターンあると思われる。部下から見る上司像、上司が自分で考える上司像、上司よりも上の立場の人が考える部下の上に立つ上司像だ

全部一緒に考えていくと文量が膨大になるので、今回はあくまで、”部下から見た上司”という観点で話したい

優秀な人が優秀な上司になる訳とは限らない

多くの人が勘違いしていることに、”優秀な上司”の下につくことが大事というのがある

何が勘違いなのかというと、優秀な上司が必ずしも部下にとって優秀とは限らない、ということだ

まず、優秀な上司とは?についての私の理解はこうだ

“部下に成長の機会を与えてくれること”

上の考えに従うと、優秀な上司にもタイプがあって、本人自体が優秀なケースと、下を成長させることができるケース、その両方のケースがある

一個目のタイプの上司は、確かに頭がキレて、会社に貢献するかもしれないが、その人の下についたとしても、部下である私たちは成長しないケースだ

冒頭の話に戻ると、上司の上司から見て優秀であることと、部下からみて優秀であることは違うということだ

まず初めにこのことは断っておく。上司自体が無能でないからと言って、部下から見て優秀であるわけではない

優秀な上司は、部下にチャンスを与え、物にさせる

部下から見て優秀な上司とは、私たちに成長の機会を与えてくれる上司だ

それはつまり、成長の機会=チャンスを提供させてくれる上司だ

スポーツでも勉強でもそうだが、人は超えるべきハードルがあって、困難だけれどもそれを乗り越えた時に成長する

いい上司というのは、こういう機会を積極的に提供してくれる

チャンスの提供は無茶ぶりとは違う

だが勘違いしてはいけないのが、上司による無茶ぶりは必ずしも部下の成長の機会に繋がらないこともあるということだ

無茶ぶりとは、言ってみれば高すぎるハードルのようなもの

ハードルが高すぎては、上手く飛び越えることができずに頭からぶつかって血だらけになるか、足が絡まって骨折するかだ

自信を失うことが成長に繋がることもあるが、それが続くと完全に自信を失って、羽が折れて人は羽ばたけなくなる。こういう人たちを何人も見てきた

上司が自分で解決できない問題にぶつかったとき、下に丸投げしてしまうと往々にしてこういうことが起こる

それは部下の方に問題があるのではなく、部下の力量を大きく超えた仕事を依頼する上司の方に問題があるのだ

それで上司がかばってくれればいいが、皆さんも知っているように、そうじゃない上司も沢山いる

まさに、部下の手柄は上司の手柄、上司の失敗は部下のせい、の世界だ

部下から見た上司の無能とは、成長の機会を与えてくれないこと

先ほどから話してきたように、部下から見た無能な上司とは、部下に成長の機会を与えることができない人であると、私は考える

それは言い換えれば、頑張れば何とか乗り越えられるレベルのハードルを提供しない上司ともいえる

上司が優秀で、部下をぬるま湯につからせて楽をさせるだけでは、部下である私たちは成長できない

一方で、高すぎるハードルは部下の自信を喪失させ、場合によっては再起不可能にする

ようは、部下の成長をちゃんと考えて、チャンスを提供できる資質が上司にとって必要なのだ

成功体験が人に自信を与える

一つ一つの成長機会をクリアすることは、自分の中で小さな成功体験を積み重ねることに等しい

若いうちからコツコツと成功体験を積んで、「できる」ことを「やったことがある」に変えていくと市場価値の高い人間に成長し、転職市場の評価も高くなる

「できる」というのと、「やったことがある」というのは全然評価のされ方が違う。ポテンシャルというのも大事だが、転職市場では実績の方が重視される

ある分野で成功体験がある人ならば、単純に考えて、次に同じお題が来たらクリアできるからだ

おわかり方と思うが、こうした小さな成功、実績の積み重ねが、やがて”自信”にかわる

自信があると強い。仕事も転職活動も前向きにこなせ、日々の生活が楽しくなる。人も付いてくる

上司には、若いうちから部下に適切なハードルをクリアさせる経験を積ませ、成功体験を蓄積させることが求められるのだ

冒頭の問いに戻ると、繰り返しにはなるが、部下に成長の機会を与えることができない上司は無能だ。そういう人の下についてもいいことはない

勿論、超えるべきハードルを自分で設定して、自ら積極的にトライ&エラーを繰り返し成長できる人材なら、そういう上司が上についても問題ないが